文化庁の京都への先行移転組織となる「地域文化創生本部」が京都市に設置され、3日、開所式があった。2019年度以降とされる全面移転への課題を探るほか、文化財や芸術を生かした地域振興策など新たな施策にも官民共同で取り組む。

 設置は1日付で、京都市上下水道局の旧東山営業所(東山区)に置かれた。文部科学省と文化庁から10人のほか、京都府や京都市、関西広域連合職員や企業・経済団体関係者、大学研究者ら総勢36人の態勢だ。本格移転の準備をするほか、文化芸術を生かした地方創生を後押ししたり、文化財を活用した観光促進を図ったりする3グループに分かれて活動する。

 故河合隼雄長官が提唱した「関西元気文化圏」推進のために07年に設置された文化庁関西分室(京都府庁旧本館)は、地域文化創生本部に統合された。

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