忍者体験で体育、お釣りで数学など、授業とはいえない授業が問題となっている三重・伊賀市の高校について、
監督する立場にある市長が、3日、FNNの取材に答えた。

三重・伊賀市にある忍者博物館を訪れ、忍者の体験をすることで、体育。
スマートフォンで忍者の歴史を調べたことで、社会と2つの教科を一度に履修したことにするなどの、
でたらめな授業が問題視されている、ウィッツ青山学園高校。

3日、高校を指導・監督する立場にある、伊賀市の岡本 栄市長が取材に応じた。

岡本市長は
「誰も理解できないと思う。今まで『しっかりしてくださいね』と言っていたはずだが、
 なかなか目が届かなかったことも事実。反省しないといけない」と話した。

監督の目が行き届かなかった先で行われていた授業の内容には、驚くばかり。
人気映画に登場するキャラクターと、仲良く写真に収まる女子生徒。
大阪の超人気テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に行き、
土産物などのお釣りの計算をしたことで、数学を履修したことに。
またバスの中で、外国の映画を観賞しただけで、英語の授業を履修したことになっていた。
さらに、アイスクリームの手作り体験は、家庭科と社会、2つの授業として扱われていた。

この手抜きカリキュラムに加え、取材に応じた通信制課程を受講する現役生は、
いわゆる替え玉による単位取得の実態についても明かした。

ウィッツ青山学園高校の通信制現役生徒は
「『行かなくても単位がもらえる』ということは、学校側の人が言っていた。『替え玉を使うかなんかしないといけないよ」と。
 行くことができないと話したら、『代わりに誰か行ってもらうから」と言われた。結構いいかげんなんです。
 楽だなと思いましたよね。こんなんで高卒の資格もらえるんだったら、すごく気軽で、手軽でいいなと」と話した。

教育特区を設け、学校を誘致し、その監督責任が問われている岡本市長は、
監督責任を認めつつも、学校への不信感をあらわにした。

岡本市長は
「監督責任が足りなかったというところはある。
 (学校設立から)10年、11年たって、率直なところを言うと、今まで何をしてきていたのかなと。
 明らかに、金もうけ主義に走ったんでしょうね」と話した。

伊賀市は、ウィッツ青山学園高校の通信制を利用する在校生、およそ1,200人のうち、
希望者に対しては、転学を斡旋(あっせん)することも検討するとしている。
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以下ソース:フジテレビ 03/03 18:55
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00317889.html