菜食主義者は、シュウ酸およびフィチン酸を含有する植物性製品を多く摂取するため、何でも食べる人々よりもカルシウム吸収量が低くなることがある
乳卵菜食主義者(卵および乳製品は食べる人々)および非菜食主義者ではカルシウム摂取量はほぼ同等である
しかし、完全菜食主義者(動物性製品を一切食べない人々)およびオボベジタリアン(卵は食べるが乳製品は食べない人々)は、乳製品を摂取しないため
カルシウム摂取量が十分ではないことがある。がんと栄養に関する欧州前向きコホート研究」のオックスフォードコホートでは、骨折のリスクは肉食者
魚食者および菜食主義者とほぼ同等であったが、完全菜食主義者ではおそらく平均カルシウム摂取量が低いためにそのリスクが高かった
食習慣に大きな違いがあるため、カルシウムの状態に関して、菜食主義者の食事が与える影響を評価することは困難であることから、個別に検討しなければならない