「終わりなきはじまり」(後) 
ついに最終回。
撮影が終了したのは、1999年4月20日のことだそうです。(なんとコロンバイン高校で乱射事件が
起きたのと同じ日・・・。)ヴィックが歌うシーンには、色んなスタッフやキャストがいつもの扮装
をせずに参加しています。ボイジャーのドクター役の人も、登場はしませんでしたが撮影を見守って
いたそうです。役者もスタッフも非常に感情が高ぶっていたようで、キラ役の女優さんなどは泣いて
しまって何度もNGを出したほどだとか。みんな口々に「もっと続けたかった」と言っていたそうですが、
死に体となって寂しい終わり方をするよりは、このように気持ちよく終わる方が良いですね。

そして悲しいことに、ノーグ役のエイロン・アイゼンバーグが若くしてお亡くなりになってしまいました。
そこで、ノーグの運命が変わった決定的なエピソードである「可変種の定め」からも少し・・・。

シスコが「フェレンギである君にとって宇宙艦隊に入ることがなぜそんなに大切なんだ、教えてくれ!」と
詰め寄ったシーンは、事前のリハーサルとは異なり、アドリブでノーグの肩をガシっと掴んできたそうです。
それでノーグの方もスイッチが入り、その後の熱い演技につなげることが出来たとか。映像を見ると
確かにその瞬間驚いたようなハッとしたような表情をしていますね。エイロン・アイゼンバーグさんは
このシーンを大変気に入っていたようで、「私はそのとき初めて、役者として深く考え全力で取り組む
べき課題を与えられた。そしてノーグの心の奥底を初めて知ることが出来た。」と語っていました。
改めてご冥福をお祈りいたします。

https://lightroom.adobe.com/shares/37218d293f37412faa10d005968aa6cc
https://youtu.be/Fuzh6RT0wx8
https://youtu.be/Z1NGRnVpCSQ