Q. これまでで何が一番苦労した?

うーん…苦労は常にしてきたけど、結局は【答え】を持ってないから苦労したと言う事だ。
頑張って前に進み、道の先に宝箱を見つける度に喜びと興奮があった。
その度に目指していた最強になれたような気がしたけど、暫くするとそれが過程の一つであった事に気付かされ、現実に引き戻されてきた。
やっとの事で辿り着いた宝箱のあるフロア、その先にまだまだ険しい道が続いてる事に気付いてしまってね。
ずっとその繰り返しで…最終的な【答え】を手にする事が長い間ずっと出来なかったんだ。
だから何が苦労というよりも、ずっと苦労してきたと言えるかな。

苦労というか心労の度合いで言えば…
漫画求道の初期は無我夢中だったけど、そこからは壁にぶち当たった感があって、そこら辺がどん底だったとは思うけど。
まあ、何とか踏ん張ってそこを越えて…段々、少しずつ漫画というものがわかってきて…
暗い海の底に光が射し込んできたような感覚を覚えたけれど、それでもずっと探求し続けていた。
決定的な何かをまだ手に出来てないようなもどかしさがあってね。

だけど、今年の1月末に欠けていた最後のパズルピースを手にする事が出来た。
この先に道はなかった。
僕は自分が長年ずっと探し求めていた【答え】を見つけたんだ。
これによって僕のパフォーマンスは劇的に変化した。

Q. どのように変化したのか?

『自由自在』になれたという事かな。
僕はよく、自分がサッカー選手だったら…とか野球選手だったら…とか妄想して楽しむのが好きなんだけど
そのサッカー選手や野球選手は完璧超人なんだ。
毎試合ハットトリック出来たり、毎試合20奪三振完封出来たりするレベルなんだけど、なぜそれが出来るかって
“狙ったことを狙った通りに出来るから”なんだ。
そして、なぜ実際のサッカー選手や野球選手は 妄想のサッカー選手や野球選手と同じ事が出来ないのか考えてみると
それは…単純に『無知』だからなんだ。

例えば、僕の妄想のサッカー選手は、どういうキックをすればどういう弾道のパスやシュートになるのかを完全に理解していて
転がってくるボールのスピードや回転に合わせて蹴る強さや角度を微調整し、狙った所にピンポイントでボールを運ぶ事が出来るんだけど
実際のサッカー選手はそこまで計算出来ないので、殆どのキックが狙った所から幾らか逸れたボールになってしまうわけだ。
たまに宇宙開発のような大ホームランになったり…勿論、一流の選手は正確なキックがそこそこ出来るわけだけどね。
まあ、そんな違いだ。
今年1月末に僕は【答え】を手にしたのだけど、以前の僕はまさにその“実際のサッカー選手”であり
今の僕は“妄想のサッカー選手”ということだ。
とんでもない変化であり進化だろう?

Q. 何故、そのように進化出来たのか?

『知る』ことが出来たからだ。
結局の所、世の中で何かを上手くやる、上手くやれないというのは殆どが“知ってるか・知らないか”の違いなんだ。