【SNS知人宅など拠点に窃盗74件…32歳無職男】

兵庫県警川西署に窃盗容疑などで逮捕、起訴された無職の男が、インターネット上の会員制交流サイト「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」(SNS)で居候先を見つけて犯行対象となる家を物色していたことがわかった。
捜査関係者が取材に対し明らかにした。男は「簡単に寝泊まりできる場所が見つかった」と供述。伊丹市や、九州・中四国の6県で事務所荒らしなど計74件(総額約200万円)の犯行を自供し、同署が裏付け捜査を進めている。

 捜査関係者によると、住所不定、無職金子昭也被告(32)(公判中)。川西市の市道で昨年10月、同署員が自転車に乗っている金子被告を職務質問し、ドライバーやナイフ(刃渡り約15センチ)を持っていたため、銃刀法違反容疑などで逮捕。窃盗目的だったことを認めた。

 金子被告は県内のほか、宮崎、大分、岡山、鳥取、島根、香川の各県で昨年2〜10月に事務所荒らしをするなどしたと自供。宮崎県ではSNS上の知人方に居候したほか、同県内で約9か月間、ネットカフェなどを拠点に犯行を繰り返したことも供述。うち、宮崎市内の飲食店で約4万5000円を盗んだなどとして、窃盗容疑で再逮捕されている。

2010年6月18日:読売新聞