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国家公安委員長発言と有識者会議について
0001元人間垢版2013/09/07(土) 11:55:44.16ID:CmOMgNcv0
 国家公安委員長発言と有識者会議について
 (警察掲示板に
「脆弱な巡回連絡簿の保管方法及び交番内の各種鍵の扱いについて」
「取調べについて」
「元人間、免許不携帯の欠陥について」、
「警察官の手当てについて」
「元人間、運転免許の点数について」
「協力者の確保方法について」
交通政策掲示板に
「オービスについて」
「交通違反について」(スピード違反について)
「暴走族取締りについて」
「放置駐車違反と青空駐車違反について」
「物損交通事故と当て逃げについて」
違反の潰し方掲示板に、
「現場指導票について」
「交通違反、信号無視、一停無視について」
の各スレッドをそれぞれ立てています。また、私の書いた文章でつたないところがあったり、
文章について不快な思いをされる場合もあるかと思われますが、前もって謝罪します。
 私の書くことは体験したこと、警察官同士の会話を要約したものですが、
警察がそれを認めることはありません。信じるも信じないも読んだ方にお任せします。)
0002元人間垢版2013/09/07(土) 11:57:54.93ID:CmOMgNcv0
 今回の話は
     速度超過違反(スピード違反)
に関する話なので
     交通政策掲示板    速度超過違反(スピード違反)について

     警察掲示板       元人間 運転免許の点数処理について
と 
     違反の潰し方掲示板   現場指導票について
を先に読んでください。
 それでないと話が見えてこないかと思います。

先日、古屋国家公安委員長(以下、古屋委員長)が
速度超過取締りについて見直しが必要
との発言が出た。
そのことについて、私がかつて勤務していた
北海道警察
にいたころの体験を踏まえながら現場警察官の視点で私の主観も入れて書きたいと思う。
0003元人間垢版2013/09/07(土) 11:59:14.73ID:CmOMgNcv0
1 国家公安委員長発言について
まず、メディアでの古屋委員長の発言をざっくり書くと
   全国警察本部長を集めた会議で
     交通違反取締りは事故防止に結びつくために行われなければならない
     しかし現場での取締りは、交通事故防止を目的としているのではなく、
取締りをして現場警察官が成績を上げるために、取締りの必要性のない
検挙しやすい場所で取締りをしているようだ
     それはおかしいので実態を調査して改善するように
     そして、真に交通事故の防止に資する取締りを目指していこう
という内容のようだ。
 調べてみたが本部長を集めた会議での発言の全文を見つけることができなかったので、想定という形になってしまったが・・・
 そして、古屋委員長はこの手の難しい話を誤解の無いようにメディアに説明、発言されたとは思うが、聞いた側のメディアは
     片側2車線のまっすぐな道で、歩行者が出てくる危険性もない、交通の流れに逆らわないように行くと70キロぐらい出る
20キロ以上出ていると取り締まりの対象になる
そういうところはどうなのかなといつも疑問に思っていた
反則切符を切られた支援者からもそういう声をすごく聞いている
違反者が納得できる取締りをするべき
と反響になりそうなところをつまんで報道したようだ。
 まず、説明の必要もなく
      古屋委員長の言っていることは正論
である。
 しかし、どういう事情があってこの話をしたのかはよくわからないが、地元の支援者が交通違反取締り方法はおかしいと政治家に言っただけで、
警察の交通業務の大きなウエイトを占める、交通違反取締りを全否定する発言をするのはかなり勇気のいることである。
 メディアの方も
       国家公安委員長が警察の交通業務を全否定
       国家公安委員長が速度違反を容認とも取れる発言
       交通事故防止のための交通違反取締りを全否定する倫理的な問題
などの報道を踏まえると、
       メディアの反応は自然でもっとも
である。
0004元人間垢版2013/09/07(土) 12:00:42.78ID:CmOMgNcv0
 今回、あえて古屋委員長がこのような社会的反響の大きな問題提起をしたことについて、私たちの知りえない裏の事情があるのだろうと推測するものである。

2 有識者会議について
  有識者会議の正式名称は
    交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する懇談会
と警察庁のサイトでわかり、いろいろと検討内容が書かれており、親切になっているのにはちょっとびっくりした。
 まず、資料を確認する前に書いておきたいことが山ほどある。

 先の古屋委員長の発言から、本質は
     現場での交通違反取締りの在り方についての検証、改善
であり
     何らかの方法で交通違反取締りに従事している現場警察官の意見が反映されなければならない
ということである。
 以前にも書いたが、
     キャリア出身の警察官は現場で交通違反取締りをしたことが無い
     (仮にあってもお客様として見学してもらう程度、キャリアに取締りをさせて違反者とトラブルになり問題化した場合、
キャリアの経歴に傷がつくだけでなく、サポートしてた現場警察官に間違いなくとばっちりがいくため)
     もちろん、書類上で速度測定器については理解しているが、実際に使ったことが無いので取締りについて突っ込んだ話にならない
     そういう状態で交通関係法令を作成している
ということである。
0005元人間垢版2013/09/07(土) 12:07:51.94ID:CmOMgNcv0
次に
    交通政策掲示板 「交通違反について」(スピード違反について)
に書いたとおり、
     定置式にしろ、追尾式にしろ、速度測定器は1台の車の速度を正確に測る機械であり、多数の車を同時に測定できない
(また光電管による取締りがあるが、北海道警察では見たことが無い)
     従って、多数の車が通行する危険性の多い道路での取締りに適さない
ということ。
 また、私のいた北海道警察では、三菱にしろ日本無線にしろ
速度測定器の老朽化が目立つ
平成元年前後の物を現役で使用している警察署も多い
半年に一回、修理業者に点検してもらっているものの信ぴょう性に疑義がある
ということ。
 さらには現在はどうなったか不明であるが、速度測定器について日本無線の新型は見たことが無く、松下は速度測定器の開発から撤退、三菱も撤退するとかしないとかの話も出ていると聞き、現場での取締り云々の前に、
機器の信ぴょう性の確保
も重要な問題である。

 そして最も重要なのは
警察掲示板     元人間 運転免許の点数処理について
に書いているとおり
     取締りをしたときに、違反を否認すると不起訴になる
     不起訴になった場合は最終的に点数処理を取り消す必要がある
     つまり逃げ得になる
と、交通行政のみでなく交通違反が絡む司法制度的な欠陥についても検証する必要がある。
0006元人間垢版2013/09/07(土) 12:09:46.79ID:CmOMgNcv0
 元現場警察官的な視点からも問題点がある。
     逃走車両を追跡して事故が発生した場合、追跡した警察官の責任になる
     したがって追跡する警察車両(パトカー)を用意しない
     表向きには、追跡調査(事後捜査)をして運転手を呼び出して違反処理することになっているが、
交通政策掲示板  速度超過違反(スピード違反)について
に書いているとおり事実上不可能である
     結果、現場警察官は、ごねる違反者は取り締まらないで注意、指導にして行かせる
     北海道警察では、それを公認する現場指導票なる物も存在する
     素直であるか、ちょっと文句を言う程度の違反者だけ大量に取り締まる
     ごねる違反者へ毅然と対応し、結果的に否認事件に発展した場合、処理時間の膨大さから取締り時間が削られ、最終的に能無し警察官のレッテルを貼られる
     素直な違反者を大量に取り締まった警察官が表彰され昇進していく
     結果、昇進した上司警察官は基本的に交通事故防止のための取締りとは考えない
     ノルマ達成、自己栄達のために部下に取締り件数を強要する
     そして現場警察官は、交通事故防止のための取締りとは考えず、取締りのやりやすい場所で取締りを行う
などなど、ざっくり列挙しただけでも問題点は多いのである。
0007元人間垢版2013/09/07(土) 12:11:32.38ID:CmOMgNcv0
 その点を前もって言ったうえで有識者の肩書や資料を見るとわかることは
     基本的に検討する内容は正論を通しており、ごもっともである
     しかし、交通規制、交通教育、交通工学の方に重点を置いている
     警察としては交通違反取締り自体の話にはもっていきたくない
というのが色濃く表れていると言える。
 取締り場所確保の困難性など、そのとおり、と言えるものがある反面、データを振り回し、表面的な管理体制を強化することによって、
     管理部門はやることやったよ、これで問題あったら現場の責任ね
という意図が見える。
 申し訳ない言い方であるが、現場で取締りしたことのないキャリア警察官や、ウマいことやりくりして昇進したノンキャリア警察官の集まりが考えそうなことである。

 速度規制の面で言えば、
     この道路が40キロ制限で40キロで走る人はいないよねえ
と、思う反面
     なら、ここを40キロ制限から60キロ制限にしたとして、交通事故防止につながるのか?
かえって事故が多発しないか?
     もし、規制を緩和した後に死亡事故などが発生した場合の責任の有無など
検討することは多いと言わざる負えない。
 非常に難しい問題である。
 ちなみに、私個人の考えであるが
     危険性のない安全な道路というのは存在しない
である。
 たとえ人が飛び出してこなくても、障害物があったり、動物が道路に侵入してくる場合もあるから。 
 北海道では、鹿との交通事故が多発しているが、その道はたいてい一本道で60キロ制限で人の飛び出してくる可能性はない道路である。
 速度規制の緩和は必要ではあると思うが、慎重に行うべきである。
0008元人間垢版2013/09/07(土) 12:12:37.64ID:CmOMgNcv0
余談であるが、たまに熊と車の事故も発生する。
 そういえば以前、ある本州出身の政治家が北海道の道路に対し、
     こんな道路熊しか通らない
     税金の無駄遣いだ
と発言したことがあり、北海道出身の政治家が猛反発したことがある。
 本州出身の政治家の言いたいこともわからないでもないが、その道路ができたおかげで、それまであった事故発生率の高い道路
(ものすごく危険な峠越えが必要な道路、特に冬は本州では味わえない地獄の道路でもある)から、安全な道路に交通の流れが変わることで死亡事故発生率が減り、北海道の東西のつながりがより近いものになったという事実もある。
 話がだいぶずれたが、何を言いたいのかというと
      制限速度自体の変更ではなく、交通工学や交通教育的なもので安全性を向上すべき
である。
 まあ、どこからお金を出すかはまた違う問題であるのだが・・・・

 どちらにしても、警察サイドの方には、曖昧うやむやにして幕引きを図りたいという意図が見えるのが残念である。
 有識者会議が形骸しないことを祈るだけである。
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