オービスについて
オービスについて
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「放置駐車違反と青空駐車違反について」
「物損交通事故と当て逃げについて」
違反の潰し方掲示板に、
「現場指導票について」
「交通違反、信号無視、一停無視について」
の各スレッドをそれぞれ立てています。また、私の書いた文章でつたないところがあったり、
文章について不快な思いをされる場合もあるかと思われますが、前もって謝罪します。
また、私の書くことは体験したこと、警察官同士の会話を要約したものですが、
警察がそれを認めることはありません。信じるも信じないも読んだ方にお任せします。)
オービス(自動速度違反取締装置)は速度取締りに興味のある方であれば必ず知っている用語であるといえるだろう。
オービス自体の説明、オービスの基本的な問題点はウィキペディアに書いているとおりである。
更に詳しく知りたい方はいろいろ検索することをお勧めする。
またオービスの取締り方法自体は、警察官が違反者を呼び出して切符を切る際に説明することになっており、問題は特にないと思われる。
オービスに関しては各種違法性、合法性について争われてきたが、これまでの判例によりオービスで取締りをすることは合法で違法性はないということある。 これまで、オービス関係で問題になることといえば、ざっくり書くと
・ 俺はそんなにスピード出してねえ、機械が間違ってる
・ 前の車がスピードを出していて、機械(オービス)が間違って私の車を撮影した
・ 勝手に車を撮るのは人権侵害だ
あたりである。
しかし、裁判所の判断の結果をこれまたざっくり書くと
・ 機械(オービス)は正確ですよ
・ 犯罪の取り締まりであれば、車を撮影しても人権侵害じゃありません
・ したがって犯罪を取り締まる範囲なら、オービスで取締りしてもOK
である。
しかし、真の問題は上に書いたことではない。
何人もの交通機動隊で高速抑止小隊上がりのベテランさん方とオービスについて話していると、全く同じ話題になるのである。
話は少し別の方向に飛ぶが、先日某テレビ局の某番組で
3Dマスク VS 精密顔認証システム
というのがあった。
3Dマスクをかぶった人を精密顔認証システムが見分けられるかどうかというものであったが、結果は顔認証システムの圧勝であった。
しかし3Dマスクを見るに、接近すればマスクだということがわかるが、数m以上離れたらわからないのではないか?というくらいマスクもリアルで感心したものである。 私は所轄の交通課のみで交通機動隊に配属されたことはない。
しかし、署のオービス担当に指定されたため、それなりの知識を得ることができた。
署にオービス担当なんてあるの?と思われるかもしれない。
少なくても私のいた警察のシステムでは署にオービス担当はあった。
まず、そこの方面の交通機動隊高速抑止小隊(オービス取締り担当部署)で
オービスに撮影された車を確認して車両登録番号(ナンバー)から、車検証に記載されている所有者に連絡
オービスで撮影された時間帯にオービスが設置されている付近を通過したのかどうかを確認
違反事実を説明して違反を認めているようであれば呼び出して切符を切る
否認するのであれば捜査を行う
という流れである。
この際、本来であれば交通機動隊の庁舎に違反者を呼び出して切符を切るのであるが、違反者の居住地が県外や方面外であれば、違反者の居住する管内の警察署に書類一式を送って最寄りの警察署の交通課で切符を切るのである。
また私のいた警察では1方面が広大であるため、同一方面でも遠距離であれば、警察署に違反者の取締りを依頼されたのである。
そして私はその警察署のオービス担当の警察官の一人だったというわけである。
とはいってもなにかの特典や特別扱いはなく、通常の取り締まりの合間に違反者を呼び出して切符を切るわけで、個人的な思いとしては、違反者を呼び出す段取りや時間を指定して切符を切るまでの作業、拘束時間、効率を考えれば、申し訳ない言いようだが
余計な仕事以外の何者でもない
ものであった。 そして仕事を進めるうちに月日がたち、一つの疑問がでたのである。
このオービスで撮影された顔写真で違反者を特定するのは厳しいんでない?
交通機動隊から送られてくるオービス書類一式に、重大な不備なものがあった記憶は私の中にはない。
しっかり仕事をしているなあといつも感心していたものである。
交通機動隊の方が電話でしっかり説明をしているので、違反者も素直である。
メガネや帽子をかぶっている人も多く結構顔が隠れているときもあるが、それも交通機動隊の方が
違反した当時のメガネや帽子を持って警察署に行ってくださいね
としっかり違反者に説明しているので、出頭してきたときにメガネや帽子をつけてもらって確認して間違いないということで切符を切るのである。
そう
「間違いない」
と言うことで切符を切るのである。
何が言いたいのか・・・
実際、写真に写って交通機動隊の方で説明して出頭してきているのである。
似ていなくても「間違いない」のである。
そこからはオービス担当警察官の力量である、というか最低限の仕事である。
写真と似ていないから書類を差し戻します、ということはあってはならないのである。
そして切符を切り書類を作成して交通機動隊に返送するのである。
今現在はどうかわからないが、オービスで撮影された写真は
白黒
である。
ひょっとしたら今はカラーで撮影できる新型があるのかもしれないが、私が担当をしていた平成10年代の数年の間は白黒の写真しか見たことがない。
オービスで撮影された写真は、違反車両を正面から撮影したものと、運転手の顔をズームアップした2つの写真を1つの書類にまとめ構成されている。
これは取締りを受けた方ならご存知かと思う。 しかし、これは最先端の骨格をコンピューターで分析したものなどではない。
違反者の判別方法は、車両ナンバーを照会し、違反者と思われる者に連絡して事情聴取し、呼び出して写真と顔を比べることによって違反を認定するのである。
私は以前、
交通違反取締りで一番怖いことは違反者の身代わりである
と述べてきた。
速度超過にしろ信号無視にしろ相手が逃走したときに、車両はわかっても逃走した違反者にそのまま逃走されては、その特定が非常に困難なのである。
ろくな捜査をせずに身代わりで出頭してきた人に対し切符を切り、後日身代わりであることが判明した場合、取締りをした警察官は間違いなく処分されるのである。
そして慢性的な人員不足で捜査などしてる余裕はない、また、身代わりを見抜けなかった場合の処分も重いものとなっているので、逃走事案はほぼ捜査しないということは以前書いたとおりである。
オービスについても同じことが言えるのである。
交通機動隊高速抑止小隊出身の方々と話すと必ず話題になる問題、それが
身代わり出頭
である。
写真を見て明らかに顔が違うのであれば出頭してきた者を追求できる。
しかし、顔の似ている兄弟姉妹などの判別は写真を引き伸ばしても困難である。
であるから、これまた以前に書いたが
身代わり出頭は重罪
ということを口酸っぱく出頭してきた違反者に言い聞かせた上で切符を切るのである。
これが今までの流れである。
しかし、今後は変わってくるであろう。
冒頭でも述べたが
3Dマスクの出来はすばらしい
であった。
数m以上離れたら見分けるのが困難であろう。
数m・・・・・・・
オービスで撮影する写真は違反車両から何m離れているんですかね。
1mくらいの至近から撮影しているのだろうか?
この文を読んでいる皆さんならお判りですよね。 今後は、撮影した写真の分析力を高度化していかないと、
冤罪事件を誘発しかねない
ことになるだろう。
早急な対応が必要であると考える。
今話してきた、違反者を特定する作業についての問題が裁判で争われたことはない。
なぜであろうか?
それは
警察が、違反者の特定に疑義が生じた場合は捜査不能と判断し取り締まらない
からである。
取り締まらないものは問題にならないし裁判になるはずもない。
しかし、オービスによって多数の人が取り締まられている現状を考えれば、疑義が生じたから取り締まらないということはあってはならない。
警察は公平かつ中正のはずだから
である。
では警察はどこまで捜査しているのであろうか。
結論は
突っ込んだ捜査はしない
である。
年間オービスで取り締まられる違反者は相当数いる。
ひとつの警察で何千人単位で取締まる場所もある。
しかし高速抑止小隊は何人いるのであろうか?
50人も100人も警察官がいれば、違反者宅を訪問したり、違反時の前足、後足を捜査することもできるであろう。
しかし実際は5人、10人である。
交通取締まりの困難な点は、常に少人数で取締りを強いられるところにある。
ゆえに効率的な取締りが求められ、それが違反者を選んで取締りをすることにつながり、
ごねる違反者は注意、素直に認めた違反者のみ取り締まる事態
になるのである。
そして効率よく取り締まり実績を上げた者は称賛され、取締りに疑問を持った者、真に悪質な違反者と対峙した者は能無し扱いされる。
交通取り締まりに関わらず警察業務全般に言えることであろう。 話がそれたので戻す。
オービスでの取締りもまた速度違反取締りの範囲にある。
以前にも書いたとおり
事後捜査は人員の関係上ほぼ不可能
なのである。
唯一の救いは写真撮影しているので、理不尽に否認するものに対しては、体制をとって(ミニ捜査本部を作るなど)行動しやすいくらいであろうか。
だがそれも今後は厳しいものとなっていくであろう。
違反者が
この写真に写っている、車を運転しているのは私に似ているが、私はこの時間運転していない
この運転手が私に似た3Dマスクでも使って私を陥れようとしているのではないか?
違反は否認する
私を取り締まりたいのであればしっかり捜査して起訴してください
もちろん協力はしません
と言われても対応できるような対策が必要であろう。
又は司法の原則を曲げて
証明責任を違反者側にも求める
ことが必要になってくるだろう。
警察が公平に取締りができるよう祈るばかりである。 おまけ1
以前、ナンバープレートにカバーをつけることがクローズアップされたときがある。
オービスから発射される赤外線を遮断してナンバープレートのナンバーが見えなくなるそうだ。
それについて、高速抑止小隊上がりの警察官に聞いた場合、返ってくる答えは全て同じである。
ナンバープレートが真っ黒になってまったく見えないんだよ
ナンバー見えないんだから捜査しようがないだろ
おまけ2
違反者を呼び出す際は細心の注意が必要である。
高速抑止小隊上がりの警察官の思い出に残った話(失敗談)として
オービスが撮影した写真に年輩の男性運転手と、助手席に若い女性が乗っていた。
違反車両をナンバーから割出し、違反者宅に電話で連絡した。
声から運転手の妻と名乗る年配の女性が応対した。
警察官は事情を説明した。
何月何日の何時何分に○○に設置されたオービスに、ナンバー××の車が写っています
運転しているのは男性の方でご主人ではないでしょうか?
女性は
主人は海外出張のはずでそんなところを通ってるはずがありません
電話ではわからないですが他に誰か乗っているんですか?
警察官
そうですねー助手席に女性が乗っていますが奥さんではないのですか?
女性
ナンデスッテーーー
後日、違反者の男性からクレームが来たのは言うまでもない。 警察掲示板に 脆弱な巡回連絡簿の保管方法について を記載 なかなか面白いスレだな〜オービスも最近はループコイルタイプが増えたよね。 全世界創価学会員よ
今こそ日本国の平和と安全を真剣に祈って行こうではありませんか 警察掲示板に 国家公安委員長発言と有識者会議について を記載 デコスケってのは
女の腐ったような 嫌がらせするんだな