日本初公開の彫刻など ミケランジェロ作品展始まる
2018年6月19日 14時57分
15世紀から16世紀にかけて活躍したイタリアの芸術家、ミケランジェロが制作し、日本で初めて公開される彫刻などを集めた展示会が東京 上野で始まりました。
この展示会は東京 上野にある国立西洋美術館やNHKなどが主催して19日から始まり、15世紀から16世紀にかけて活躍したイタリアの芸術家、ミケランジェロが作った2体の彫刻が日本で初めて公開されています。
このうち「ダヴィデ=アポロ」と呼ばれる作品は、背中にしょった飛び道具を取ろうとしている男性を表現していますが、飛び道具の部分が未完成となっているため、男性のモチーフが弓の名手だった「アポロ」なのか、石を投げる武器を操る「ダヴィデ」なのかわからず、謎に包まれた作品となっています。
また、ミケランジェロの初期の作品で、少年の姿を彫った「若き洗礼者ヨハネ」は、スペインの内戦で顔の一部などが破壊されましたが、後生の人たちが破壊される前の写真をもとに修復しました。
会場にはほかにも、古代ギリシャをはじめとしたさまざまな時代の彫刻や壁画など、およそ70点が展示されています。
国立西洋美術館の飯塚隆主任研究員は「彫刻はぐるっと周囲を回り、さまざまな表情が楽しめるので、お気に入りの立ち位置や表情を見つけてほしい」と話していました。
展示会は9月24日まで開かれています。