関西で、2019年のラグビーワールドカップ(W杯)や2021年には生涯スポーツの国際総合競技大会・ワールドマスターズゲームズ(WMG)関西といった世界的な大会が控える中、市民参加型の国際スポーツフェスティバル「ザ・コーポレートゲームズ」が10月27、28日に大阪で初開催される。「見る」から「参加する」スポーツで、さらなるスポーツ機運の醸成が期待される。

■関西初めて
 19〜21年はトップアスリートが集う東京五輪・パラリンピックなどの開催で「ゴールデンスポーツイヤーズ」といわれ、スポーツへの関心が高まっている。

 そんな中、ザ・コーポレートゲームズは1980年代末に英国のスポーツフォーライフ社が設立。種目を選び会社の仲間やチーム、家族などで楽しめ、これまで世界37カ国85都市、100万人以上が参加し、日本では2014年に東京で開かれ、18年も11月に開催予定だ。

 関西2018大会では、スポーツフォーライフジャパンとJTBで実行委を組織。同実行委によると、東京大会の参加企業からは「社内でも普段関わらない人ともつながりができ、コミュニケーションが活性化した」「競技を通じ熱い気持ちになったこと、それを仲間と共有できたことが良かった」などの声があったという。

 競技はさまざま。リレーマラソン(フル、ハーフ)▽野球▽ドッジボール▽綱引き▽大縄跳び▽バレーボール▽バスケットボール(3×3)▽フットサル▽卓球−の10種目で、ヤンマースタジアム長居をメインに府内の各会場であり、交流パーティーも催される。

 唯一の参加条件は「チーム全員が同じユニホームを着用すること」。関西でも幅の広い参加者の交流で、地域や産業の活性化や生涯スポーツなど健康社会の実現を目指して取り組み、目標参加者数約5千人を掲げる。

■地域創生も
 関西経済同友会は今月、「スポーツ都市KANSAI」に向けた提言を発表。都道府県別の健康寿命で関西は全体的に低いなどの課題をあげ、スポーツ実施率向上による健康な体づくり、スポーツツーリズムによる地域創生など「する」スポーツの増加を求めた。

 その中でザ・コーポレートゲームズにも触れ、「スポーツの枠を超えたユニークな交流型フェスティバルと言え、地域経済・地域産業の活性化にも効果がある」としている。

 関西2018大会実行委は「あなたが主役の国際大会。出場者の絆を深めるパーティーや、キャプテン同士のミーティングなど、スポーツを通じてコミュニケーションを育む機会を多数設け、職場仲間や気の合う友達と楽しくチャレンジを」と呼び掛けている。



ソースに連絡先があります
大阪日日新聞 2018年5月14日
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/180514/20180514023.html