長野市の善光寺周辺の店舗で、県出身の若手アーティストの作品を楽しめる「善光寺門前まちなかアート展」が開かれている。無料、12日まで。

 「気軽に入れる街中の店で、美術作品や店の魅力に触れてほしい」と、多くの人出が予想される「長野灯明まつり」(12日まで)に合わせて、県信濃美術館などが主催。書店やカフェ、美容院など、駅前から善光寺を結ぶ道沿いの8店舗で水彩画や木版画などの作品が展示されている。学芸員の福士恵子さんは「美術館にふだん来ないような人も、気軽にアートに触れてもらいたい」と話す。

 「武井工芸店」では、中国で水墨画を学んだ岡谷市出身の安藤美香さんによる絵画「観桜待月」を展示。学校帰りに立ち寄った高校3年の角田麻奈さん(18)は「すごくきれい。店の工芸品も見られて良かった」。店員の女性も「店の雰囲気に合っている」と話した。(石橋雛乃、今辻美紀、宮坂知樹、山手涼馬)

朝日新聞DIGITAL 2018年2月9日03時00分
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