町並みをほのかに照らす行灯の光。イベントは夏の風物詩としてすっかり定着している

 江戸時代の風情が残る町並みを約千基の行灯(あんどん)で照らすイベント「富田林寺内町燈路(とうろ)」が、大阪府富田林市富田林寺内町地区一帯で行われ、多くの人々がほのかな光の中に浮かぶ幻想的な風景に酔いしれた。

 住民有志らでつくる「じないまち四季物語実行委員会」が府内で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている富田林寺内町の魅力を発信しようと開催。今回で14回目を迎え、夏の風物詩として定着している。

 イベント当日は、柔らかな光の中に浮かび上がる町並みを写そうと、多くのアマチュアカメラマンがシャッターを切ったり、浴衣姿の女性らが町歩きを楽しんだりするなどしていた。

 同市の会社員、奥田愛美さん(24)は「行灯の明かりに古い町並みが浮かび上がってとてもきれい。(富田林)寺内町ならではの風景だと思います」と笑顔をみせた。

http://www.sankei.com/west/news/170831/wst1708310027-n1.html