東京・神田神保町の神保町シアターは今年3月、これまでに特集上映した約140企画を対象に観客の人気投票を実施。上位8つの企画の中から作品を選び、9月1日までの開館10周年特別企画「神保町シアター総選挙2017」で上映している。
 現在上映中の1位は「女優・高峰秀子」特集だった。10年に死去した高峰さんは子役としてデビューし、映画「二十四の瞳」「浮雲」など数々の名作に出演した。
 「アンコールも入れて特集を計2回上映、いずれも歴代の動員数では上位5位に入ります」とシアター支配人の佐藤奈穂子さん。
 今回の「総選挙」では成瀬巳喜男監督「放浪記」、稲垣浩監督「無法松の一生」など4作を公開。
 2位は15年に上映した企画「恋する女優 芦川いづみ」で、今回公開されるのは「あじさいの歌」など。

 スクリーンから姿を消したまま、15年に死去した女優に焦点を当てた「一周忌追悼企画 伝説の女優・原節子」は3位。今回は「河内山宗俊」「東京の恋人」など4作を紹介する。

 以下、4位は成瀬監督、5位は小津安二郎監督、6位は溝口健二作品で活躍した森雅之さん、7位は岡田茉莉子(84)、8位は12年に死去した山田五十鈴さんの特集が並ぶ。
 映画の世界はデジタル化が進んだ。佐藤さんは「フィルム映画を見ることができる名画座として、名画座ファンに名作を届けるとともに幅広い層に楽しんでいただきたい」と語った。
 上映スケジュールなどは、神保町シアターのホームページ(http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho−theater/)で。

以下ソース:http://www.zakzak.co.jp/ent/news/170714/ent1707141889-n1.html(zakzak)