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旧来より、複数人物を演じる事の可能な場があれば、自作自演、または自作自演と思わしきものは散見されていた(例を挙げれば、新聞や雑誌の読者欄、または駅などにかつて設置されていた伝言板、一部ゲームセンターに置かれていたゲーセンノートなど)。

情報化社会と共に
これが情報化社会の到来によって、発信情報の匿名化と不特定多数化が進むにつれ、自作自演が容易となる場は更に増える事となる。

1990年代初頭に流行したダイヤルQ2の情報BOX、それからパケット無線通信、パソコン通信がそれにあたり、利用者の拡大と共に、自作自演と思わしきものが増加してきた。

特に、パソコン通信では傾向が顕著で、90年代前半には草の根BBSはもとより、商用BBSでも自作自演の横行する場が増えていた。

商用BBSの場合、身元を明らかにして課金されるシステムではあったが、ID(またはアカウント)登録時にホストを管理している企業に対して正規の身元が証明できれば、余程の事がない限りBBS内での個人活動まで企業側は干渉してこなかった。

IDの設定次第では本名を非公開にできるBBSが多かったため、これを利用して、1個人が複数のIDを取得して自作自演を行う事が容易となっていた(特異な例としてはニフティサーブの霊魂chが該当する。詳細については当該記事を参照)。

草の根BBSについては、虚偽の会員登録でもサービスを利用できる所が多く、複数IDを所有する事によるコストが発生しない等の要因により、更に自作自演が容易になっていた。