ASDの児童は知能や情緒の成長パターンが早熟で幼少期は同年齢と比べて能力が高く映る事もある
ここで周囲がそれを理解せず天才や神童ともてはやして本人を天狗にしてしまった場合、
脳の報酬系統の神経伝達物質に不備がある発達障害者のケースでは他者からの評価や報酬、成功体験によって強烈な喜びや自己肯定感を感じてしまい、
「自分は特別優れた人間で、劣った他者が自分の機嫌を取るのは当たり前の義務である」という誤った思考パターンに陥る事が多い
そして早熟ということは成長限界が来るのも定型発達児より早い訳で、伸び悩んだ自分の能力が月日の経過と共に劣っていると見下していた友人のそれに追い抜かされていく現実に打ちのめされるだろう
能力と自尊心はどんどん乖離していき、自分を過大評価し完璧主義を求めるがあまり無能な自分を許す事ができなくなる
発達障害35歳限界説という言葉もあるが、学生のうちに緩やかに精神の成熟スピードが落ちていき最終的にストップして未熟なレベルに留まる事が多い発達障害者が複雑な人間関係を求められる社会に羽ばたくには困難な障壁がいくつも立ちはだかっているのが現状だ