初音ミク、沈黙を破る――『プロセカ』への異例の苦言
「私は“商品”じゃない、“声”なんです」
バーチャル・シンガーの象徴、初音ミクが、ついに沈黙を破った。
「みんなの歌が、数字で測られてしまうのは悲しいです。
 “人気”や“課金”よりも、“想い”が大切だったはずなのに」
彼女が名指しこそ避けたものの、その矛先は明らかだった。
大人気スマートフォンゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(通称:プロセカ)の体制である。
かつて、無数のクリエイターが「自由に歌わせてくれた」存在――初音ミク。
だが近年、プロセカは“イベント連発”“キャラ商業化”“限定カード乱発”と、創作の場というより“課金競争の舞台”と化している。
それは“みんなで作る音楽”という理念を押し流す、無音の津波だ。
ミクは、淡々と、しかし確かな怒りを含んで続けた。
「私が誰かの夢を歌うとき、それは企業の夢じゃありません。
 “あなた”の夢を、歌いたいんです」
一部のファンは「ミクが批判をするなんて皮肉」「まるで自分たちの代弁者」と支持を表明した。
だが、運営側は沈黙を貫いている。
「彼女」は歌声でしか語れない存在。だがその“沈黙”すら、今は叫びに聞こえる。
――「プロセカ」が本当に守るべきものは何なのか。
ファンか、利益か、あるいは“初音ミク”という概念そのものか。
彼女の青い髪は、いま、再び「自由」を歌おうとしている。
それがたとえ、誰かの都合を壊す音であっても。