貴明は高校時代から、都内の私立学校に通い、体は野球で鍛え、遊びはディスコで鍛えた。長身痩身の、魅力で女に不自由はしなかった。たばこを吸い、酒をたしなみ、子分の若僧までこき使っていた。遊びたい盛りに大学など興味がなかった。貴明は六本木や西麻布に出没して女達を囲っていた。そんなお坊っちゃんがコメディヤクザを気取り、また、芸能界にも幅を利かせるため、貧乏人と母子家庭を題材として芝居を打った。これが見事にはまり、貴明は雲上人へと上り詰めるのである。