驚いたジョンはママに報告しようとママの寝室に向かいました。
ママもまだ起きているようですが本棚の方でゴソゴソと何かを探しています。
不思議に思ったジョンが見ているとママは本棚の隅から自分のヘソクリを取り出して
嬉しそうに数え始めました。ジョンはビックリしました。
なぜならジョンがオモチャをねだった時には「そんなお金は無い」と
言われていたからです。あのお金があったなら何十個も買える筈なのに!
気分が悪くなったジョンが自分の部屋に戻ると一緒に寝ていたサムが泣き出していました。
見るとウンチを漏らして泣いているみたいです。
段々とイライラしてきたジョンはオシメも代えてやらずに布団の中に潜り込んで寝てしまいました。

翌朝、ジョンはパパにこういいました。
「お父さん、ボク資本主義がどういうものか理解したよ!」
「ほぅ、それは凄い、どう理解したのかパパに教えておくれよ。」

ジョンは得意満面にこう言い放ちました。
「政治は市民を食い物にし、金融は自分の資本を増やす事しか考えていない。
 皆自分勝手に生きている。
 資本主義なんかクソッたれ!」