息根とめる: 
「大きな組織や会社にいるのと個人で独立してやっていくのは、必要なスキルが違うし大変さの種類も違いますけど、組織にいたほうが圧倒的に楽だとは思います。

事務所にいる頃は案件動画が自動的に決まっていたし、スケジュールもマネージャーがやってくれ、3D配信をやるにしてもすでに会場は押さえられていて、現場でパフォーマンスに集中すればよかった。けれど個人だと、当然ですが、全部自分でやる。人脈を使って仕事を見つけてくるのも自分、その仕事を精査するのも自分。マネージメントも息根とめるというブランドづくりも、すべてやらなきゃいけないのが基本です。

大きな組織にはもとから固定のファンがついていますが、組織から出ただけで個人についてきてくれなくなる人もいます。Vtuberの仕事は人気に左右されるわけだから、それは仕方のないことかもしれないけれど、当初は、「ああ、私のことを好きじゃなかったのか」っていう気持ちにおちいりました。環境が変わったとしても、私自身は変わらないんですけど。そして私は、自分がやめても全員がついてきてくれると思っていたんですが、大きな勘違いでした。やっぱり多くの人は、アイドルや事務所という“魔法”にかかっているんです。私は「ダメなのかあ」と落胆しましたね。また、当初考えていたプランも、コロナの影響があったりして、自分の理想どおりにはまったくいかない。現実は、そんなに甘くなかった。」