平塚は一連の愛欲の日々を「オレはなんも後悔してないから」と言った。
なるほど、初めてあんなに官能的でしびれるような感覚を味わったから愛しくてたまらないのだろう。

彼女が他の男に抱かれていないか、他の男に心をうつしていないか、嫉妬の炎が燃え上がったこともあったろう。

彼女には災難の日々だったが、平塚にとってはあんなにも生きる喜びを感じたことはなかった!