>>882
――数時間後。
「はぁ……はぁ……最高だったよ!」
「そっかぁ……良かった」
「ところで君の名前は? どうして僕のことを知っているのかい? あと、ここはどこだろう……?」
「それはね……ルルはあなたの彼女だからだよ!」
「……!? どういうことだ!?」
「実はね、栞桜に洗脳されちゃったみたいで、栞桜の言いなりなの。それで、あなたは栞桜の言う通りに行動してたの!」
「そうだったのか……。でも安心してくれ。栞桜は必ず殺すから」
「うん!」
「じゃあ、またね」
「待って! 最後にもう一回だけ!」
「えっ……んっ……!」
「んっ……ちゅっ……んっ……はぁ……はぁ……んん……ん……んんんんんん」
「……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んん……ん……んん……んん……んん」
その様子を遠くからスパイグラスで覗いていた栞桜の顔はトマトのように真っ赤になっていた。
「何これ!? こんなの聞いてないんだけど!? 私、洗脳したはずなのに! なんで洗脳が解けてるの!?」