母親と子供2人、ロシアの砲弾に殺される─NYタイムズ記者の目前で惨殺されたウクライナ人一家


ウクライナの首都キエフ近郊イルピンで、退避しようとしていた母親と子供2人が、米紙「ニューヨーク・タイムズ」の取材班の目の前でロシア軍の砲弾の犠牲になった。同紙は死亡直後の一家の写真とともに砲撃の瞬間を報じる記事を一面トップに掲載した。

3月6日の朝、キエフを目指すウクライナ人たちは橋の手前に集まり、そのイルピン川を無事に越えることができるか思案していた。ほどなく、ある家族が覚悟を決めて、一か八かの賭けに出たときだ。

ロシア軍の迫撃砲が直撃。彼らがようやく橋を渡りきり、キエフに入った瞬間だった。

コンクリートの粉塵が舞い上がり、朝の空気を雲のように覆った。粉塵が落ち着き、視界が開けてくると、ウクライナ人が死に物狂いで現場から逃げているのが見えた。だが、その中にあの家族の姿は見えない。

彼らは道路脇で横たわっていた。母親と2人の子供、そして一家の友人の男性が、ぐったりと横たわっていた──。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、民間人を標的にはしていないと繰り返し否定しているが、現場では彼の言葉に反することが起きている。この前日にも、ウクライナ人の退避に使われている鉄道が攻撃されたばかりだ。

迫撃砲を受けた橋の近くには、ウクライナ兵が数えるほどしかいなかった。戦闘に加わっていたのではなく、退避する人々を助けるためにそこにいた兵士たちだ。

「軍を狙うのとは違う。彼らは民間人なのですよ」と、ひとりのウクライナ兵が悔しさをあらわにして言った。
tps://twitter.com/Militarylandnet/status/1500428472505839618
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)