「アンチになる人の心理・特徴 どうして嫌いなものに付きまとってしまうのか」
例えば、お笑い芸人に粘着するアンチの場合、芸に対して
「純粋に面白くない」「笑いどころを間違えている」「こんなことやって恥ずかしくないのかw」「この人は自分で自分のことを面白い人間だと思っている」
など…あの手この手で持論を述べてマウンティングをしたり、思い込みから本人が傷つくような言葉をつぶやきます。
アンチになる人は「自分はこう思う」という持論を述べて、優越感にひたりたいという欲求が強い傾向があります。
承認欲求とは、自分のことを誰かに認めてもらいたいという人間なら誰もが持つ欲求ですが、この欲求が強すぎると他人に対してマウントをとったり、迷惑をかけてしまう原因にもなります。
アンチになる人は自分なりの意見や持論を持っていることが多く、その意見を誰かに認めてもらいたい、共感されたいという欲求からアンチと呼ばれる行動をしてしまいます。
アンチになる人は嫉妬による不快な気持ちに対して野次や悪口、粗探しをすることで解消しようとします。
自分を変えるのではなく相手を見る目を変える、魅力があるように見えるけど実は大したことがない、ダメなところもあるから嫉妬するような人ではない、と自分で自分を納得させようとします。
この一連の行動は心理学の防衛機制で言う「合理化」と呼ばれるものであり、自分の手に届かない物、立場、魅力を前にして自分が傷つかないように、自分に都合よく現実を歪めてしまいます。(「合理化」はイソップ童話のすっぱいぶどうの話が有名)
アンチの人でも相手を傷つけようという目的ではなく、「自分は正しいことをやっている」「あの人は間違ったことをしているから自分が正さなければいけない」という強い正義感に駆られて、付きまとっていることがあります。
「自分は正しいことをやっている」と思っているために、「もしや自分のやっていることは正義でもなんでも、自分が憎むべき悪ではないのか?」と自分の行動を省みることもないため、行動がエスカレートしてしまうのが困りものです。
アンチの人はアンチ同士で仲良くなり、悪口に花を咲かせる光景はよく見られます。
まさに共通の敵を作り意気投合するかのごとく、アンチはアンチ同士で交流し、自身の活動をより活発にしていきます。悪口をいうことで仲良くなれる、共通の敵を作ることで仲良くなることは、心理学者ハイダーによるバランス理論で説明ができます。