ドイツ政府、ワクチン未接種者の人権制限を行う"ツヴァイゲー"戦略を施行か

■未接種者は映画館もレストランもジムも行けない
ところが前述のように、今後はほとんどの場所で2G適用となるため、ワクチン接種者とコロナ快癒者以外は、小売店への入店、映画館、劇場、レストラン、美容院、ジムなど、ほとんどの場所への入場が不可となる(18歳以下の人、あるいは何らかの事情でワクチンを打てない人は除外されるが、その場合は証明の提示が必要)。例外はスーパー、ドラッグストア、薬局など生活必需品を扱う店だが、そこでの規制はかなり混沌としている。

一方、ちゃんと決まっているのは人的交流について。たとえ自分の家であっても、その中の誰かが2Gを満たしていない場合、外部の人間はたとえ家族でも2人までしか入れることはできなくなった(14歳以下の子供と、別居中の夫婦やパートナーは例外)。つまり、家族に1人でもワクチン未接種者がいれば、クリスマスの際の親族の集まりなどは不可。一方、全員が2Gを満たしていれば、自宅での私的な集まりは何人でもOKだそうだ。

また、皆が楽しみにしている大晦日の打ち上げ花火(個人でやるもの)は、昨年に引き続き今年も禁止。ナイトクラブやディスコは、市中での感染が一定以上に進んだ時点で閉鎖。学校では、すべての学年でマスク着用が義務となった。

各種イベントは収容人数の30〜50%までで、さらに屋外の上限が1万5000人、屋内は5000人までと定められた。先日までサッカーのブンデスリーガでは、ほぼ満杯の観客を入れていたが、もちろんそれもできなくなる。

■接種しないまま感染すると「欠勤」扱い
なお、州政府が2Gでは生ぬるいと判断した場合には、ワクチン接種者やコロナ快癒者に、さらに簡易検査の陰性証明を求める2G+もある。ドイツ南部のバーデン=ヴュルテンベルク州では、レストランやコンサートの入場、さらに動物園やスキー場のリフトに乗る場合にこの条件がつけられる。また、ナイトクラブとディスコはすでに営業中止だし、この時期の市民の楽しみであるクリスマスマーケットも中止された。

要するにドイツでは、2Gにせよ、2G+にせよ、ワクチンを接種していない人は、まるで身動きが取れず、人とも会えない状況になりつつある。

さらに、問題は公共交通機関だ。実は、すでに11月18日に、バスや電車の利用には3Gを適用することが決まり、12月の初めより、多くの州ではワクチンを打っていない人は、陰性証明がなければ乗車できなくなっている。証明は24時間しか有効でないため、当初、通勤前に検査を受けようとする人で検査場がごった返し、かなりの混乱が起きた。これまでは、CO2
削減のために公共交通機関を使えと言われていたが、今ではワクチン未接種者はおちおち電車にも乗れないわけだ。 打たないことによる不便は、他にもたくさんある。例えば、多くの職場ではすでに3Gが適用されており、ワクチン未接種者は、始業前に週に2〜3回、職場によっては毎日、検査が必要となる。なお、未接種者がコロナに罹患した場合は病欠にはしてもらえず、欠勤として減俸となる。医療関係の職場では、検査をしてもダメで、まもなくワクチンが義務になる予定。接種しなければ解雇されるケースもあるという。

https://president.jp/articles/-/52819