芸スポ+より
凄く分かりやすく書いてくれてる

753 名無しさん@恐縮です sage 2021/08/17(火) 09:18:05.68 ID:y3EGEbFx0
心理学者から見たメンタリストDaiGoさんの発言 原田隆之 筑波大学教授 8/17

私も動画を観たが、あまりの醜悪さに言葉を失った。
私自身、生活保護を受けている人々に対する心理的な支援を行っている身でもあり、聞いたこともないようなあからさまなヘイトを目の当たりにして、大きなショックを受けた。

最初にはっきりさせておきたいのは、彼は心理学者でも科学者でも何でもないということだ。
巧みな話術やプレゼンテーション能力で誤魔化していただけで、彼の話の内容は、通俗的な心理読み物や出典もよくわからない論文の抄録などを切り貼りしただけの寄せ集めに過ぎない。
科学的根拠もないようなサプリメントや健康情報を断定的に勧めたり、自ら宣伝したりしていることも多い。つまりは、疑似科学の権化のような存在となっている。

YouTubeでは両側を本で囲まれた部屋で配信しているが、人々はその「場面装置」にも騙されて、「すごい量の本を読んでいる」と感嘆し、あたかも知の巨人のような虚像を信じ込まされていたのだろう。
決定的なのは、彼には知識の断片の寄せ集めはあるかもしれないが、「教養」がないということである。「教養」とは、社会学者の橋爪大三郎氏によれば、「知識を理性でまとめたもの」である。

謝罪動画も観た。Tシャツのままヘラヘラと早口で、「申し訳ございませんでした」とあさっての方向を見ながら述べたかと思えば、動画の最後には自分のオンラインサロンなどの宣伝を口にしていた。
よくそんな厚かましいことができるなと、救いようのない虚しさしか残らなかった。
ほかの動画を何本か観る中で、はっきりとわかったことは、彼がこのような発言をしたのは、いきなりでも突飛なことでもなく、昔からずっとそうだったということである。

一連の発言に共通するのは、尊大な自己意識である。
たくさんのファンやフォロワーを獲得したことで、自分には能力があると過信し、まさに「エゴインフレーション」(自我肥大)を起こしていたのだといえる。

スーツを着ての2回目の謝罪動画では、個人的なエピソードに紐づけて「自分の発言のひどさがやっと理解できた」と述べていた。
最初の動画と比べると少しは進歩しているが、そこで開陳したのは小学生レベルの幼稚な共感性である。

このような言動を観ると、著しい共感性の欠如が、彼の問題の根底にあるといえる。
問題の動画を観たわれわれは、特に知識がなくても、ホームレス支援にかかわっていなくても、まして母親のことを思い出さなくても、反射的に強い不快感を抱く。
そして、彼にはそれが欠如している。だからこそ、平気であのような発言をしても何も感じず、歯止めにもならなかったのである。
そして、謝罪にもなっていない謝罪を繰り返すのである。

もう1つ、彼の動画に通底するキーワードは「敵意」である。
今回の差別動画では、「ホームレスの命などどうでもいい」「自分にとって必要がない命」「邪魔だしさ、プラスにならないしさ、臭いしさ、治安悪くなるしさ」などと、これでもかといわんばかりのあからさまな敵意をぶちまけている。

DaiGoさんは、「成功」「復讐」ということにもたびたび言及している。彼によれば「成功した姿を見せつけることが最高の復讐」なのだそうだ。

「相手に直接復讐する必要はない、彼らは道端のゴミみたいなもので、自分にとってはどうでもいい存在だから・・・」とまたどこかで聞いたことのあるようなセリフが続く。
おそらくは、いじめによって傷ついた彼の自尊心、あるいは東大受験に失敗したことのコンプレックスなどをバネにして生きてきたのだろう。