「ひついさんに会いたいよう…」

社員が帰宅したアップランドの地下でメリーミルクは呟いた。
いったいここに入れられてどれだけの月日が経ったのだろうか。
商品を保護するためにアップランドの地下室は常に暗く、空気は肌を刺すように冷たい。
ふと部屋の隅に目をやると整然と積まれたグッズの山が目に入る。
アップランドが自社ECを開設して間もなく、人手不足を理由にメリーミルクはここに連れてこられた。
大量のグッズを心待ちにするファンのもとへ確実に届けるため、
メリーミルクは睡眠もほとんど取らずに、梱包作業をしている。

「ひついさんのためにメリーがんばりやすよ」

メリーミルクはそう意気込むが、瞳からは光が失われつつあった。
アップランドのグッズ攻勢は苛烈を極め、到底一人で捌ける量ではなくなっていた。
日々搬入されてくる商品に心を折られそうになりながらもメリーミルクは今日も頑張っています。