山の中に、一人の赤鬼がこもりきっていました。
赤鬼は、動画勢たちとも仲良くしたいと考えて、自分の家の前に、
「心のやさしいこものうちです。
 どなたでもおいでください。
 伝説の剣豪がございます。
 会場も沸かしてございます。」
と書いた、立て札を立てました。

けれども、陰ファは疑って、誰一人応援しませんでした。
赤鬼は悲しみ、信用してもらえないことをくやしがり、おしまいには腹を立てて、立て札を引き抜いてしまいました。
そこへ、友達のあば鬼が訪ねて来ました。
あば鬼は、わけを聞いて、赤鬼のために次のようなことを考えてやりました。

あば鬼が裏垢流出して大炎上する。そこへ赤鬼が出てきて、あば鬼をこらしめる。
そうすれば、動画勢たちにも、赤鬼が強くてイケメンだということがわかるだろう、と言うのでした。
しかし、それではあば鬼にすまない、としぶる赤鬼を、あば鬼は、無理やり引っ張って、裏垢で悪口を書きました。

計画は成功して、陰ファたちは、手のひらを返してこもさんをすこるようになりました。
こうして、赤鬼にはこもすこ部隊ができました。
赤鬼は、とても喜びました。
しかし、日がたつにつれて、気になってくることがありました。
それは、あの日から訪ねて来なくなった、あば鬼のことでした。

ある日、赤鬼は、あば鬼の家を訪ねてみました。
あば鬼の家は、戸が、かたく、しまっていました。
ふと、気がつくと、戸のわきには、貼り紙がしてありました。
そして、それに、何か、字が書かれていました。

「赤鬼くん、鼻ファたちと仲良くして、楽しく
 暮らしてください。
 もし、ぼくが、このまま君と付き合っている
 と、君も陰湿だと思われるかもしれません。
 それで、ぼくは、豚になるけれども、いつま
 でも君を忘れません。
 さようなら、体を大事にしてください。どこ
 までも君の友達、あば鬼。」

赤鬼は、だまって、それを読みました。二度も三度も読みました。戸に手をかけて顔を押し付け、しくしくと、なみだを流して泣きました