「CMにおける企業のイメージ戦略」                                                                                            〜Softbank 『白戸家』シリーズが持つ物語と特異性〜
 近年、TVCMのあり方は変化している。商品の宣伝を目的としたものから、タレントイメージを先行させた企業のイメージ戦略としてのCMへと移行している。その中で、月例CM好感度調査において、高い好感度を維持し続けているCMがある。Softbank 『白戸家』シリーズである。Softbank 『白戸家』シリーズは2007年7月から放送され、97つものシリーズを持ち、Softbank のCMの中でも代表的なものである。同CMは月間CM高感度調査において長期間にわたって優れた成績を残している。そのことからも、同CMがSoftbank のイメージ戦略として成功していることを物語っている。本論文ではSoftbank 『白戸家』シリーズの人気のロジックを解明する。またその際には、『白戸家』のCMとしての物語性を持つ構成、特異な登場人物たちが視聴者に与える心理的影響に注目する。最終的に、企業のイメージ戦略としての有効なCMのあり方を提示する。