>>892
川魚のエサになる🤗諸行無常なり

すっかり大人になって、繁殖能力がついたハリガネムシは、宿主である肉食昆虫をマインドコントロールで水辺に向かわせる。
 そう、あの内臓だと思っていたあのクネクネものは、このハリガネムシだったのだ。
 泳げないはずのカマキリやカマドウマが自ら入水する現象は昔からわかっていたが、2002年にはフランスの研究チームがその謎の一部を解明し、ハリガネムシに操られた肉食昆虫は、「水」そのものより、水に反射した「光」に反応していることがわかった。
 そう、私のような悪ガキがカマキリを水に投げ込まなくても、自分から入水する運命だったのだ。
 カマキリの人生を考えるとかわいそうだが、成田さんによるとハリガネムシによる生態系への影響も無視できないという。
「ハリガネムシに寄生され、マインドコントロールされることによって川で自殺をする昆虫は日本全国で後を絶ちません。けれども、それらの昆虫はただ無駄死しているのではなく、川や森の生態系において大切な役割をもっていることが研究によって明らかになりました。
 2011年に発表された研究では、川のまわりをビニールで覆ってハリガネムシに寄生されたカマドウマが飛び込めないようにした区画と、自然なままの区画(入水自殺し放題!?)を2カ月間観察しました。
 その結果、川魚が得る総エネルギー量の60パーセント程度が川に飛び込んだカマドウマであることが分かりました。川魚のエサの半分以上は自ら入水した昆虫だったのです。