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ヒット商品をつくり出すには、「バンドワゴン効果」が重要であることは確かです。ただし、自分らしさや個性を大事にしたいという「スノッブ効果」も、ブランド品や趣味などに関連する嗜好品には不可欠でしょう。
しかし、そもそもこの2つの効果は相対するものでしょうか? 同じ消費者においては、どちらかの傾向が高いと考えるべきなのでしょうか?
中央大学商学部の研究グループの調査によると、個性重視の「スノッブ効果」が高い傾向の消費者ほど、他人と同調しようとする「バンドワゴン効果」も並行して高いことが分かったというのです。
出典:同一消費者内で発生するバンドワゴン効果とスノッブ効果
端的にいえば、個性重視派ほど多数派にもなびくというわけですが、これは意外な結果でした。本来、個性を求めるタイプは他者への同調はしないと思われがちですが、モノを買う消費行動においてはこの対立的な見方は誤りというのは発見でした。


質は幻想にすぎない