タモリの水中マリカをガチで生き甲斐にしてて次のゲストは誰だってめちゃくちゃワクワクしててタモリからの通知が来たから目をキラキラさせて開いたんだよ、
その時の瞳は昔初めて母親に買ってもらったゲームを開封しているかの様な二度と戻らない輝きで自分でも少し驚く程だった。
通知をタップして出てきた画面に写る名前は三枝明那。水中マリカのゲストとしてとても魅力的な名前が映ってた、
どんな水中マリカを繰り広げるのかたった1秒で世界が生成された。
しかしサムネとされる画像にはもう一人、青い髪が目に写った。
その瞬間の背中が冷たくなる感覚はまるで友達と遊んでいた時母親に買ってもらったゲームを手から滑らしてしまった瞬間と全く同じだった。
あの怒られるという感情よりも先に来た申し訳なさその背中が冷たくなる感覚が蘇ったんだ。自分の中の感情がわからなくなった。
リセットしようにも頭が痛い。
腕に噛みつき内出血なんてお構い無しに力を入れた。自分の中にある黒い感情も歓喜の気持ちも全てその一瞬おし殺して冷静になった。
たった一秒の間だった。
頭に過った言葉は「好きになればいい」そう、この水中マリカで好きになればいいんだ、
よく考えてみればそこまで嫌いと言うわけではない、声が少し苦手なだけ。
そして配信に挑んだ。
もちろん水中マリカの産みの親タモリの枠を開き鑑賞した。
すると聞こえてくるトルコの声一瞬安堵した紛れもないトルコの声だった。
安堵した耳はタモリを求めた耳を端末に当てスピーカーと耳の距離はわずか1ミリ。
聞こえてきたのは長おじの音割れした大声だった。水中に入っても音割れしている。

水中マリカが音を立てて壊れた。それだけは自分の中でわかった。