上沼恵美子という「失敗人の再生工場」、 宮崎謙介が語る
 私は芸能界でお仕事をさせていただいて3年になろうとしていますが、私が今まで見てきた中で、
芸能界において失敗人の再生工場のような立ち位置に立っている人がいらっしゃいます。
 それは西のご意見番の上沼恵美子さんです。

さらに3回目の出演オファーを頂き、私は再度首を差し出しに大阪へ向かいました。
 無事に血まみれになって番組が終わり、御礼の挨拶をしに上沼さんの楽屋を訪ねました。
 いつもは御礼の言葉を一言頂くだけなのですが、この日はちょっと違いました。
「宮崎さん、少しいいですか?」と、楽屋にとどまるように言われました。
 私は直立不動の姿勢のまま動けなくなりました。
「トークが素人すぎるからもっと勉強してこい!」とお叱りを受けるのかと、一瞬、緊張が走ります。
 すると上沼さんが口を開きました。
「いつもごめんなさいね。いろいろ言いすぎて」 私は拍子抜けしました。
 上沼さんは続けて、こう言いました。「実はね、私があなたのことをあそこまで厳しく言うことには意味があるんですよ。
世の中の多くの人が思っていることを私が10倍くらいにして言う。すると、見ている視聴者は留飲を下げるだけで終わらず、
“ちょっと宮崎さんに対していくらなんでも言いすぎなんじゃない?”と思うようになるの。実際、放送後には関西テレビに
そういうお電話が来るんです。そうすると、どん底にいるあなたの株が上がってくるのよ。だから、許してくださいね」
 私の心の中で大きな鐘がドーンと突かれたような感覚になり、茫然としてしまいました。こんなに深く複雑な愛情があるのだろうか、と感激してしまったのです。
 それまでは、国会議員時代のプライドが染みついていたのか、番組でいじられることへの抵抗がありましたが、全て吹き飛びました。
私のことをここまで考えてくれている人もいるのだから、私はもっと前向きに明るく元気よく頑張らないとダメだと強く思うことができ、
どんな仕事も自分の捉え方とスタンスによってプラスに持っていくことができるに違いないと思うようになりました。
https://diamond.jp/articles/-/242396