――第三章続き
彼はとある日、王宮へと呼び出された。
しかしなんの興味も持たずに王の前に現れた。
「なんでございましょうか」
彼の声には畏怖があったという
「そなた……ニコ超に出てみないか?」
彼は耳を疑った
それは幼少の憧れ、ニコニコ超会議への出演依頼であった。
ゆゆうたは言う
「断る理由が……ありましょうか?」
王は微笑み
「一切ない、頼んだぞ」
ゆゆうたの胸には純潔な、それでいて素朴な、極限まで研ぎ澄まされた思いがあった。
「(初めての大舞台……落ち着け……)」
しかし彼には大きな”欠点”があった世間を知らなかったのだ。
当日、加藤含め、他の出演者からは邪魔者扱い、それこそ加藤は酷かったそうだ
ドス黒い、穢らわしい、愚かな何かに蝕まれる感覚はあった……
もちろん彼には善意という今までの仲間は居た、しかしその善意の声も届かないその先に彼は居た。
その悪意は問い掛けた
「勝ちたくは無いのか?」
彼は純潔であった……しかし、その性で抵抗、なんて穢らわしいものは一切持ち合わせていない。
彼は悪意を受け入れた――
悪意は善意の何千倍もの速さで力と名誉を手に入れた、勿論綺麗な物だけが有るとは言っていない、しかし、ただでさえ強固な城は、堀と城壁を構え、他者の追いつけない城を築城したのだ
――第三章、終