>>751
話はおよそ一カ月前にまで遡る。柾が相棒ともいえる楠栞桜のお家で、共通する想い人の話で盛り上がっていた時のことだ。
その人は二人がそれぞれ今の形で活動し始める前に二人の面倒を見ていた人物で、現在では少々遠い関係になってしまったが、依然としてその恋心は熱く燃え上がったままだった。


楠が少し席を外している間に、手持ち無沙汰になった柾は部屋の戸棚を開けてみた。
たとえ親しい間柄であっても非難されうる行動だが、柾は楠なら許してくれると信じるに足る女同士の絆があった。
果たしてそこに入っていたのは、マゼンダ色の液体が入った謎の小瓶だった。
「??? 何これ?」