もこ田めめめは走っていた。
「どっ、どうしてこんな事になっちゃったの…!?」
 その背後の地面に、騎兵槍型のランチャーから撃ち出された砲弾が次々と着弾する。
「待ってくださいよ〜、めめめお姉ちゃん。追いかけっこはもう終わりにしましょう?」
 中等部のカルロ・ピノは、可愛い妹分の筈だった。それは年の割にしっかりしていて、めめめや金剛いろはに厳しいツッコミを入れてくる事はあったが、それでも実弾のツッコミは厳し過ぎる。
「いやそうじゃなくて!」
 そもそもがおかしい。今自分を追いかけているピノは、何故か物騒な大型の銃器を持ち、自分を見るや躊躇いなく引鉄を引いたのだ。めめめの類まれな生存本能がなければ危なかった。
「ちえりちゃんともはぐれちゃうし…てゆうか、何でこんなに暗いの!? 誰もいないし…」
 ばあちゃる学園自体が異常だった。異様に静まり返り、夕暮れの様に薄暗く、人っ子一人見当たらない。
「な、何がどうなって…」
「どーん!」
 背後で爆風が巻き起こり、めめめの身体が大きく前方に吹き飛ばされた