「もう何回目なの?謝らないでって言ったよね」
らんはまたかとため息をつきながらギュッと腕に抱き付いた
「良いんだよもう決めたことだし」
らんを見返すとその瞳は雨が降る見知らぬ絵柄の飛行機が止まる駐機場をじっと見つめていた
「はねるもそやも祝福してくれたんだし未練は…ないよ」
体を押しつけて何かを諦め振りほどくように体をよじるらんの頭を撫でた
それでも視線は変わらずまだ何か強い未練と不安を示していた
風と雨は強くなりガラス窓にはどんどん水滴がついては涙のように流れていた
その様子はまるで昨日のホテルでらんが流した涙のようだった 

「え?どこ行くの?あと10分で搭乗時間だよ!」
驚くらんの腕をそのままつかんで荷物と一緒に保安場へ引き返す
係官にチケットを見せて事情を話しているとらんが必死に止めに入る
「君と二人でエストニアで暮らす!それがあにまーれより大事なんだよ!もう決めたんだよ!」
泣き叫ぶらんを抱きかかえて落ち着かせるためにキスをする
搭乗が開始のアナウンスが響き渡り我に返って抵抗を始めたらんを床にそっと降ろす
泣きながらしがみつこうとするらんの目の前でらんのチケットを破るとらんは硬直して動かなくなった
うつむいて動かなくなったらんに荷物を渡すとあたまをよしよしと撫でまわして涙をハンカチでふいてそのまま飛行機へ向かった

後ろからはらんの罵声が飛んできたがこれでよかったのだ
君にはあにまーれとリスナーがいるじゃないか
しあわせにな
らん太郎


っていうことが今あってな
らんちゃんはそのうち戻る