バーチャルYouTuberグループ「アイドル部」所属のヤマトイオリさんが書かれた著書になります。

イラストは同僚であるもこ田めめめさんが担当されており、表紙同様にパステル調のイラストが各所に描かれています。

著者であるヤマトイオリさんらしく優しく前向きな言葉を使いつつ、
彼女の普段の言葉遣いと変わらない口語体で「幸せとはなんなのか」「幸せをどうすれば掴めるのか」を
エッセイの中に散りばめられており、難しく考えずに前向きな気持ちになれる本といえます。

その反面、文章量は非常に少なくなっており、3行のみのページも多々見受けられました。

かつ、イラストも全ページの半分を占める割合で描かれているため、読み終えるスピードは非常に早いです。

また、読み手にもよると思うのですが、何を伝えたいのかわからない内容のものもいくつかあったり
既視感のある内容のもの、理論として明確に破綻している内容のものなど首を捻りたくなるものもありました。

なので元々著者に対して好意を持っていなければ買って損をしたと思う人がいる事は想像に難くありません。

こういった本はそういった内容の薄さなどのデメリットがつきまとう事もあるのかもしれませんが
それにしてもレベルが少し低いのではないかと一ファンとしても言わざるを得ません。

彼女はYouTubeで生放送をする際、いつも概要欄に"日々過ごしていて思った事"を書いています。

童心性の強い内容を繁雑な構成で書かれているため理解がある意味で難しいものになっていて、
その概要欄を一度読めば彼女のことをおおよそ理解できたといえるほど大きな特徴となっています。

そういったバーチャルYouTuberはおろかネット全体でも似た例を見かける事も滅多になかったためか彼女自身の感性や概要欄をファンが持ち上げ大きく褒め称えました。

それを本気にした所属企業が他の所属VTuberが出した本に続けるものと判断し執筆・出版となりました。

残念ながらその判断はファン及び企業にとって誤りであったといえるでしょう。

ファンが褒めてきたものほどアテにならない事、あくまでファンが褒める事というのは内輪で盛り上がるためのものである事、
また企業がそれを本気にしてしまった事、安易に売れると考えてしまった事。ファンと企業が生み出した悲劇の結晶といえるのがこの一冊です。