ピンク、グリーン、イエロー
サイケな色のライトが会場を照らす
聞こえてくるのはいつものBGM
周りにいる毛玉たちの顔も心なしか緊張しているように見える
隣にいるのは個人勢のころから追っていたという先輩毛玉
列形成のときに話が合いひとしきり語り合ってしまった
「めいっぱい盛り上げてあげようぜ!」
年甲斐もなくそんなことを子供みたいに瞳を輝かせていた
それも無理もない今日は彼女のソロライブ
今頃彼女も緊張で震えているんだろうか
そんなことを考えていると突然会場全体の音と光が消えた
─  闇
─  ざわつく声
始まるのか…にしてもなぜここまで真っ暗に…

暗闇に目が慣れるくらいの時間があっただろうか
ステージの巨大なスクリーンに光が灯る

「おっすおっす!こんばんめぇ!」


ソロライブはこんな感じで頼むよあぷぃん