喉頭がんは、がんができる場所によって最初にあらわれる症状が異なります。
1)声門がん
声を出すために必要な声帯にがんができるため、早い時期から声の異常である嗄声(させい:声がれ)という症状があらわれます。
嗄声には、低いがらがら声、雑音が入ったざらざらした声、かたい声、息がもれるような声などがあります。
がんが進行すると、嗄声もひどくなり、声門が狭くなると息苦しくなります。
また、痰(たん)に血液が混じることもあります。
早い時期から症状が出るため、早く発見されやすいがんです。
2)声門上部がん
のどに、いがらっぽさ、異物感や飲食物を飲み込んだときの痛みがあらわれます。
がんが声帯にまで広がると嗄声が起こり、さらに進行すると息苦しくなります。
はじめのうちは、のどの違和感など風邪のような症状であり気付くことが遅れるため、発見が遅くなりがちです。
3)声門下部がん
がんが進行するまで症状がないことが多く、進行すると嗄声や息苦しさといった症状があらわれます。
進行するまで受診しないことが多いため、発見が遅くなりがちです。
これらのような気になる症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、早期発見につなげましょう。