「諸君、お疲れ様! 牛巻はこれから仕事なので帰ります!」
 未成年者に配慮して、打ち上げは電脳サイゼリヤになっていた。明日の仕事があると言って、すでに何人か帰っていた。
 テーブルには空のコップが並んでいた。いくつか、まだたっぷりと中身があるグラスもあったが、ほとんどは、ピノが「お姉ちゃん方w 飲んでくださいw カルロ家特性ブレンドですわw」と、何か奇怪な調合をしたものだった。
 めめめだけが「ピノちゃんが作ったジュース……おいしい……」と、たいしたことでもなさそうに飲んでいた。

 たまが腰を上げて、「あたしもそろそろ帰るね」と横の席の猫乃木に言った。彼女はやや酔ったような顔で笑った。
「あ、ほんと? かいちょー、またね!」
「もちちゃんは良いの? 終電」
「逃そうとしてんのよ……あたし、なとぃんと、へへ、わかるかな……?」
 分かりたくなかった夜桜は、適当に話を打ち切った。バッグを持って外に出ると、北上が追いかけてきた。
「たまちゃん きょう どこでねるの?」
「ネカフェか満喫。寝られれば同じだろ?」
「ふたばのいえ あいてるよ」
「行くか? 寝るか?」
 前回のコラボで訪ねたから、場所は分かっている。北上はコンビニに寄ると言っていた。夜桜は先に向かう。

「たまちゃん かんぱーい」
「結局飲んでるな? ふたば意外とぱーぷーじゃね」
 自分の体が暑いことに、夜桜は気がついていたが、気候のせいだろうと思い込んだ。北上の手がゆっくりと胸元に入り込んできた。
「でも たまちゃんもばかだよ」
「そんにゃこと……?」
 北上の顔が目の前にあった。したまつげがたまの唇のすぐ傍にあった。キスしてしまう、と夜桜は思った。そしてした。自分がコントロールで来ていなかったが、それでもいいと思った。カントリースタイルのツインテールに顔をうずめる。
「のみものね おさけなんだよ」
 夜桜はうなずいた。多分分かっていた。
 北上の手がスパッツを脱がせる。指が中に入っていった。ゆっくりと、別の生き物のように動いた。夜桜の口から声が漏れた。もっと早く、とつぶやいた。双葉はもっと早く動かした。
 下腹部を内側から擦られるのが分かる。口から唾液が垂れる。じわっと暖かさが広がって、夜桜は自分が絶頂に達したことを理解した。北上の大きな乳房に顔を埋めて、やってくる猛烈な眠気を受け入れた。