他者やストレスになる出来事に対する見方や関わり方については、誰にでも特徴的なパターンがあります。
例えば、困ったことが起きたとき、誰かに助けを求めることで対処しようとする人もいれば、自分だけで問題に対処しようとする人もいます。
また問題を過小評価する人もいれば、大げさに考える人もいます。しかし、自分の特徴的な行動パターンがうまくいかない場合や不都合な結果を招いている場合には、精神的に健康な人であれば、別のアプローチを試みるものです。

対照的に、パーソナリティ障害の人は、自分がとる反応のパターンが繰り返しうまくいかない場合や不都合な結果を招いている場合でも、そのパターンを変えようとしません。そのようなパターンは、状況に応じて調節(適応)されることがないため、不適応と呼ばれます。
不適応な行動パターンの重症度と持続期間は様々です。パーソナリティ障害の人のほとんどでは、この障害が原因で生じる問題は中程度のものですが、一部の人は重度の社会的・精神的な問題を生涯抱え続けます。