なとりに愛されたい余りにワイはキツネウサギさんになったんや
それでワイはキツネウサギさん、つまりモフモフの淫獣なわけやから目論見通りなとりに愛されるねん
日常生活はもちろんあられのない姿も全てワイのものやったんや
けどある日、ワイは金属が軋む音で目が醒めるねん
なとりがまだ起きとるやろかと部屋を覗いてみると、ワイの目に写ったのはワイの知らない男とワイの知らない「八重沢なとり」がお互いを求め合う姿だったんや
ワイはなとりに愛されとる、何故ならワイはキツネウサギさんやから
なのにワイはなとりを愛せない、何故ならワイはキツネウサギさんやから

―END