2019/03/03 5:10
東洋経済
欧米人が天皇を"キング"とは呼ばない深い理由
世界で残るたった一人の「エンペラー」の謎
https://toyokeizai.net/articles/-/265649

現在、世界で「エンペラー(emperor・皇帝)」と呼ばれる人物はたった一人だけいます。
それは日本の天皇です。世界に王はいるものの、皇帝は天皇を除いて、
残っていません。
国際社会において、天皇のみが「キング(king・王)」よりも格上とされる
「エンペラー」と見なされます。
17世紀、すでに天皇は「エンペラー」だった
この『日本誌』の中で、ケンペルは「日本には2人の皇帝がおり、
その2人とは聖職的皇帝の天皇と世俗的皇帝の将軍である」と書いています。
天皇とともに、将軍も「皇帝」とされています。1693年ごろに書かれたケンペルの
『日本誌』が、天皇を「皇帝」とする最初の欧米文献史料と考えられています。

この本は話題となり、フランス語、オランダ語にも翻訳出版され、
ヨーロッパ中で大ヒット・ベストセラーとなりました。18世紀後半、
ドゥニ・ディドロが『百科全書』を編纂(へんさん)した際、
日本関連の情報のほとんどを『日本誌』に典拠したことが知られています。

こうした背景から、1853年、ペリーが黒船を率いてやって来たとき、
天皇と将軍をともに「emperor(皇帝)」と呼んだのです。