「兄貴!見てくれよ、この顔!もうぶっ壊れちまったんじゃねぇか」
「あぁ?もともとこんな顔だったろ」
「それもそうだった、アッハッハッハ!」
「ところで府知事」
「へい、なんでしょう」
 兄が呼ぶと、府知事はもみ手をして返事した。
「今は何時だ」
「ええ、ちょうど7時14分22秒です」
「知事の仕事が始まるのは」
「9時4分で」
「ほう、それはつまり」
「後2時間は遊べるってことだな、兄貴」
 三人はいまだに反応のない、たわわちゃんを見下ろして笑った。
 狂乱の宴はまだ始まったばかりだ。