〜える家〜

える「(プレゼントへしゃげちゃってる…まあいっか、もういらないし…)」
える「(なんだか疲れちゃった…)」

どさっ

える「(…)」

……

樋口「この指輪えるちゃんが作ったん?意外と器用やったんやな」
える「ちょっと〜w 意外とは余計でしょ〜w」
樋口「実はさ、私も指輪作ったんよ。えるちゃんのに比べると全然大したもんじゃないんやけど…」
える「あ…ううん、ありがと…」
樋口「なんか…指輪交換みたいで照れるわ…」
える「ばか…」

……

える「…」
える「(まだ夜…一時間くらい寝ちゃったかも…)」
える「(雪が降ってる…でろんちゃん、もう帰ったかな…)」

とぼとぼ

える「(さすがにもう寝ちゃったかな…家の明かりも付いてない…)」
える「(私何やってるんだろ…変な夢のせいだ…もしかしたらあんな事…)」
樋口「えるちゃん?」
える「!」
樋口「うちの前でなにやっとるん?家帰ったんじゃなかったん?」
える「あ…その…えと…散歩してて…」
える「でろんちゃんこそ今頃どうして…」
樋口「ん?私は今帰ってきたんよ」
える「…今までみとみとちゃんの家にいたんだ…」ぼそっ
える「そのマフラー…」
樋口「あっ…」
える「みとみとちゃんに貰ったの?」
樋口「貰ったっていうかクリスマスやったからな、プレゼント交換したんよ」
える「(私だって…)」
える「なんか変な色。あんまり似合ってない」
樋口「は?そ、そう?」
える「手編みなのかな、網目もバラバラだし。みとみとちゃんはそういうの慣れてないみたい」
樋口「ええやん別に」
える「ん…いいけど…」
樋口「じゃあ私もう寝るわ」
樋口「…えるちゃん、あんまりそういう事言うもんじゃないで」
える「……」
える「(私…そんな事言うつもりじゃ…)」

える「(もう忘れよう…今日のこともでろんちゃんのことも…)」
える「(また昔みたいにメイド喫茶のお客さんたちと一緒に…)」
える「(あ…)」ごそ
える「せっかく用意したけど…やっぱりいらなかったね…」
ぼろぼろ
える「っ」
える「…なんであんなこと…ごめん、でろんちゃん、みとみとちゃん…」ぐすっ
える「う…うぅう…」ぐすぐす
える「う…うええ…」ぼろぼろ