「どうしましょう...😥😥」

 少女は研究室の中で、うなったきり黙ってしまった。

 少女の前には、2メートル四方の透明なケースが

「どうですか…?」

 おそるおそる、執事のような格好をした初老の男が少女に声をかける。少女は、一向に腕を組んだまま動かない。

「しかし…なぜこのようなものが…もう少し美しい生物だったらよかったのに…」

少女はケースをのぞきこんだまま口を開き、そしてため息を何回もついた。

「ウビバ...ウビバ...」

ケースの中のそれは、時々唸り声を上げていた。

その生き物の姿は…少女にとって、美しいとは言いかねた。むしろ、醜いと形容した方が正しかった。

その動物が生まれたのは、まったくの偶然。生物の遺伝子の合成について実験をしている時、それは生まれた。

「この生物…どうやら知能があるようです…」

 男が少女に言った。

「…そうですか…😥😥 どの程度のものですの?」

「……それが、非常に野蛮な性格でございまして…放っておけばお互いを殺しあってしまうでしょう」

「…なるほど。このまま処置してしまうわけにはいきませんわ…😣😣かと言ってこのまま放っておくわけにもいきませんし…」

少女は両親に報告し、相談をした。カルロ家としても、このような事態を公にするわけにはいかない。

そしてしかるべき方法が取られることになった。

――生物が生きていくことができる環境を持つ、他の惑星にその生物を逃がす――

かくして、"それ"は生きていける環境である惑星へと届けられた。


数日後、男が少女に聞いた。

「あの生き物は、どうなっているのでしょうかねえ」

「さぁ…そう言えば、"それ"を捨てた星、確か“地球”とか言ってましたわね。今度、様子を見に行ってみましょう😊😊」