『お前さあ…もういいから、請求書の整理でもしてろよ…』
課長がはぁ、と深くため息をつく。
(猫乃木さん、またやらかしたの?)
(元アイドルだけあって顔だけはいいのにねーw)
(えっアイドル?うそー?w)
同僚のひそひそ話。これもまた日常。
鮮やかだった金髪は黒く染め、何日も着回したヨレヨレのスーツを着用している姿は、あのアイドル部の猫乃木もちとは思えない陰気な見姿だ。
机に山積みになった書類を見て、ふと、かつての仲間を思い出した。
(なとりんもよく、山積みのプリント運んでたなぁ…🐈)
(なとぃん…🐈)
ばぁちゃる学園の風紀委員長。もちにとっては同じ仲間であり、憧れの存在で、そして…
『おい、いつまでぼーっとしてんだ。』
「あっ…🐈」
時計は17時半を指していた。
(ニャハハ…こりゃ今日も終電かなあ…🐈)
凝りに凝った肩をブンブンと回しつつ、書類の山を崩し始めた。