粒の細かい雨に、強い風。せまい折り畳み傘などものともせずに、空から降ってくる水滴は私の服を濡らしていく。
時折傘が負けて嫌ななびき方をするのにため息をついて、私は歩を進める。早く駅までつけばいいのに。思いながらまたため息。この濡れ鼠では、電車で座ることはできそうにない。
迎えを頼むか、誰かと相乗りでタクシーを呼べばよかっただろうか。ふとそんなことを考えた。学校から駅までドアtoドア。魅惑的な話だ。実に今更な話である。
少し前に、鞄を傘の代わりに歩いているクラスメイトが見えた。取っ付きにくい彼は、私の斜め前の席の花京院くんだ。
特別親しいわけでもないし、恋をしているわけではないが(私は空条先輩派だ)、見捨てていくのも些か気分が悪い気がした。……折り畳み傘半分。ないよりはましだろう。
「――ねえ、花京院くん!」
「……?」
私の呼びかけに、花京院くんが振り向いた。その次の瞬間だった。
ばっしゃん、と大きな音を立てて、私のすぐ脇を車が走り抜けていく。すぐそこの水たまりだろうか、跳ねた水で全身濡れ鼠になってしまった。
あまりのことに固まった私の前で、花京院くんも思い切り水を引っ掛けられた。
私はその瞬間を見逃さないぜええええええ!!!
“夢女子の経血(Menstrual blood)”
私のスタンドから飛び出す経血が花京院を切り裂く。
経血は子宮から流れてくるもの。故にバクテリア、膣粘膜などの体内組織がたっぷり含まれ時にそれは時に人間に害を齎す。ずぶ濡れになった花京院は今“免疫“が衰えている!!私の人喰いバクテリアがどんどんお前を蝕んでいくぜええええ!!!?