「おめぇ、……戦略、戦術、…そして戦闘、…全て三拍子揃ってるぜ。
……お前みたいなヤツが俺の役をやるべきなんだよ…。山狗みてぇなクソどもの隊長をな…!」
「ははん。ごめんだね、あんたらみたいな根暗そうな秘密部隊の隊長なんて!」
ねこますが笑い捨てる。 小此木もそれを笑って受けた。
謙遜でなく、それは純粋な反応だと思った。
「……へへへ、そうだな。お前ほどの器ならYouTubeの不正規戦部隊長なんてもったいないぜ…。
BANsでも百物語でも天魔機忍でも、…どこでも最高の人材になれるだろうぜ。何しろ、」
「はははは、あっははははははは!!! BANsぅ? 天魔機忍ぅ?
下らないねぇ! そんな退屈なところじゃあ、私を飼いならせやしないよ!!」
「……へっへへははははは! そうだろうな。そうだろうよ。
……なら聞かせてくれ。お前ほどのヤツなら、何の族長を望む!」
「族長なんて興味ないね。国王でいいね。」
「……国王…。ムツゴロウ王国辺りってとこか、…ふ、妥当だな。」
「だめだめだめ、なってないね! あのねぇ、私がやりたい国王はたったひとつ!!
けもみみおーこくの国王だけさッ!! VRChatのない生活なんてごめんだね!
口先の魔術師、あっくん大魔王! がめついモードのフィオ!
キメラ使いのヘルネスに萌え落としのノラキャットちゃん!!
そして期待の新人万楽えね!! これだけ揃ってりゃ、世界のどこだろうと退屈だねッ!!」
「…………勝てねぇ…。……勝てねぇよ……。…こんなヤツが国王だったんじゃ、
…勝てるわきゃねぇやな…。へへへへはははははははは!!」