上念 司

BPOの放送倫理委員会の決定、全文を読みました。主な問題点を整理しつつ、コメントしておきましょう。
1.MXテレビの考査態勢に関する指摘は、そのまま他局にも当てはまるはずだ。これだけ事実関係の裏を取れという基準を示したのであれば、すべての報道番組についてこの基準を平等に適用するということだろう。
当然、安保法制とモリカケ問題についても同じ基準で判断されるに違いない。これでやっとBPOに告発すればモリカケ問題に関するテレビの偏向報道を断罪できる。なんていい時代になったのだ!
(逆に、それができないのであればBPOは明白なダブルスタンダードを晒すことになるだろう。まさかそんなことはあるまい。)
2.MXテレビでの放送は拒否されたが、ニュース女子ではこの問題をより正確に報じた続編を報道している。今回指摘された事実関係については、その中でより深く掘り下げられている。
【ニュース女子〜沖縄取材第2弾〜】#101
https://www.youtube.com/watch?v=eMj9ZecxMK4
例えば、「日当」問題については、「カンパ」「交通費相当の費用支給」という性格のものであることは確認済み。
但し、問題はこの運動に参加している人が何らかの名目でお金をもらっているという事実である。(なお、続編中で本当に日当が出ていたという証言をジャーナリストの大高さんが得ていることが放送されている。)
救急車についても「徐行せざるを得なかったこと」が事実であることが続編の中で確認されている。BPOの決定の中にも救急車の到着は「最長で42分」と明記されており、これは通常の所要時間27分に比べると40%ぐらい長くなっている。
ニュース女子の続編のなかで指摘されているがBPOの報告書に漏れている事実がある。
1つ目は、救急車の出動回数が2016年7月から急増し、この問題を依田さんがFBに投稿した10月以降はゼロになっている事実。2つ目は、出動した救急車が「不搬送」で4回戻ってきているという事実だ。(全出動回数20回のうち4回、5回に1回)
事実関係についてBPOの確認は甘く、単にMXテレビが取材内容を考査しているかどうかに矮小化しているように感じる。
仮に、「私は日当をもらって反対運動に参加していました」という人が何人もカミングアウトした場合、BPOの調査能力は地に堕ちるだろう。実際にそういう証言を得ているジャーナリストがいるという事実をもっと重く考えるべきではなかったのか?
この点については今後の改善点とすべきだ。